「つきぢ神楽寿司」は豊洲市場で唯一、赤酢のしゃりを取り扱っている寿司店です。江戸前寿司の伝統的な赤シャリにこだわり、リーズナブルな価格帯と炙りメニューで人々を惹きつける「つきぢ神楽寿司」。管理棟の中では1、2を争う人気寿司店です。
つきぢ神楽寿司(かぐらずし)- 豊洲市場
★★★☆☆3.2 ■予算(昼):¥2200~¥4400
赤シャリと炙りが特徴
つきぢ神楽寿司では、江戸前伝統の「赤しゃり」だけでなく、金目鯛やのどぐろ、中とろ、サーモンなどを「炙り」寿司で提供したり、炙りなどで使われる「岩塩」にもこだわったりと、豊洲市場で最も安いお寿司屋さんとは思えないこだわりをもって、僕らを迎え入れてくれます。管理棟のお寿司屋さんの中では人気が高く、長い列が出来ていることもしばしば。多少の待ち時間は覚悟しましょう。
「炙り6」っていう炙りメニューもあります。直火にこだわった美しい焦げ目と模様が特徴なので、是非味わってみてください。
おまかせ握りを食す
神楽寿司のお寿司は、一貫ずつの提供ではなく、握りがすべて一度に出てくるスタイル。ネタは適度な大きさ、シャリは微妙に大きめの握りになってますね。寿司職人の方は淡々と注文をこなしているので、会話を楽しみながら食べる、という雰囲気ではないですね。残念。
全11貫のおまかせ握りを注文。炙り寿司は金目と穴子の2貫。穴子は、豊洲市場のお寿司屋さんによくある「ふわふわ系」ではなく、やや固めのしっかり系です。えび・ホタテはいたって普通、イクラは海苔のキレがイマイチ、ウニは口に含んだ直後は甘さを感じますが、後になるにつれ苦みが出てきます。タイは朝締めの弾力全開という感じでもなく、かといって熟成させてしっとりしているわけでもなく。15時前に行ったからかな・・。
全体的に、なんだか馴染みがある食べ慣れたお寿司、という印象を受けました。
シャリを見ると赤酢を使ってるのが一目瞭然。伝統的な江戸前寿司の味を守ってますね。
なお、赤酢は原料の酒粕を無酸素状態で密閉し数年間発酵・熟成させると出来上がるらしい。味の違いは、イマイチわかりませんでしたが、ほんのり旨みが強かったような気も・・。
お椀は海苔でした。若干薄口のほどよい味付けじゃないでしょうか。
また、神楽寿司のガリは甘くなくシャープ。けっこう甘めの味付けをしてるお店が多いので、普段食べ慣れているガリとは違った印象を受けると思います。
追加でのど黒の炙りを注文しフィニッシュ。塩をふってあるのでそのままいただきます。うーん、ノーマル!!
神楽寿司は、行列が出来ている割には、良くも悪くもザ・平均点という印象のお店でした。食べ慣れたネタ・シャリのバランス、よくあるネタの品質、そんな感じですね。豊洲市場のお寿司屋さんの中では最も安いお店なので、価格が人を惹きつけてる面もあるのでしょう。
ざっくり店舗情報
店名(電話番号)
つきぢ神楽寿司 - かぐらずし(0366330246)
営業時間
月~土 7:00~15:00 ※ 祝日、豊洲市場の閉場日はお休み
地図
東京都江東区豊洲6丁目6−1 管理施設棟 3F