2019年1月に日本橋にオープンした「rece(リーチェ)」。美味い。コンパクトで落ち着つける店内で、本格的なイタリアンと、ソムリエさんの一押しワインを思う存分楽しめる。予約が取れなくなるから広めたくないが、このクオリティは広めざるを得ない。
rece - 日本橋/
★★★☆☆3.8 ■予算(夜):¥7000~¥12000
概要
rece(リーチェ)は、日本橋高島屋から東京駅方面と反対に向かい、316号を超えた路地にあります。この界隈に新規オープンさせるなんてよほど自信があるんだろうなと思い、期待を寄せて予約。結果、期待は軽々と超えてきた・・!!
場所は日本橋ですが、お買い物エリアから少し離れたオフィス街にお店はあります。とはいえ、日本橋を訪れたら絶対に足を運ぶべきお店。オススメです。
お店は非常にコンパクト。細長い店内には、テーブル席と厨房が一望できるカウンター席が用意されています。まだオープン間もないこともあり、お客さんは疎ら。凄くいいお店なのにこのままじゃ潰れてしまいそうなので、みなさん是非・・!
どのメニューも外れなし
rece(リーチェ)のメニューは月替わりで、少数精鋭かつ渾身のメニューが用意されています。また、事前に要望を伝えれば、メニュー外の料理も作れるとのこと(例えば、別の月に用意されていたメニューなど)。
ここ2カ月で食べた料理を紹介していきますね。
まずはアミューズから。
百合根をマッシュして揚げたクロケットは生ハムとのコンビネーション。ほうれん草のシフォンは、ピスタチオとマスカルポーネ、鯖のコンフィと合わせて。どちらも美味い。一品目で心が支配されます。
続いて北海ダコ。ジャガイモのピューレに囲まれたアッフォガート形式。北海ダコは蒸しただけ、その蒸し汁にトマトソースを合わせたシンプルな料理。
ナイフの重みだけでスッと切れる白身魚のような柔らかさと、タコの旨味が凝縮されたトマトソースに癒され、心が天に召されていく・・
タコのトマトソースを、自家製のフォカッチャ&チャバタと合わせると破壊的に美味い。
こちらは表面を軽くスモークしてからカットした北海道産のホタテに、柑橘系のソースを合わせたもの。ペアリングは白ワイン、樽が効いていないフレッシュな感じのマコン(シャルドネ)。
フィットチーネは、甘味と酸味の繊細なバランスが特徴的なシシリアンルージュに、ケッパー、オマール海老を丸々使用。オマール海老のキモの苦みが味に深みを与えていて美味しい。また、添えられたシシリアンルージュのドライトマトがスパイスの役目を果たし、味の変化をもたらしてくれます。自家製ニョケッティはシードのスパイスと香草が効いていて・・美味い。
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カネーデルリはタマゴ、パン粉などが主材料。丸めたものをスープで煮る感じらしい。初めて食べましたが、日本には無い味わいで感動した。
ワインはソムリエさんと相談しながら選んでもいいですし、料理にペアリングもしてもらえます。なお、ワインのお店なのでビールは瓶のみ。
こちらは持ち込みのシャンベルタン。
お魚料理。九州のクロソイは皮をしっかり焼いてから低温オーブンでじっくり火を通してあります。淡白な味わいになりがちな白身魚ですが、バターと海苔のソースがほどよく苦みを与え、おいしいー!
魚の名前をど忘れしてしまった方は、スチームオーブンでふっくら焼き上げ、トリュフとジャガイモ、赤ワイン&蜂蜜のソースで仕上げてあります。
お肉。ほほ肉の赤ワイン煮込みは菜の花の天ぷら付き、煮込む前に胡椒と赤ワインでマリネしてあるそうで、胡椒の味があとから来ますね。ただ、これまでの料理に比べると味がいたって普通で拍子抜け。
イチボは文句無しに美味い。表面はグリルされ炭火焼のような風味で、ルッコラとパルメジャーノがお肉を引き立てる。
〆のドルチェ。ご馳走様でした。
舌の肥えたエグゼクティブ連中を連れて行きましたが、みんなに満足してもらえました。月替わりなので何度足を運んでも飽きないし、ここぞ、という時に使える美味しいイタリアン。ワインのお値段は、この近辺では比較的安めの設定なので、1人1万~2万円で楽しめます。オススメ。
ざっくり店舗情報
店名(電話番号)
rece - リーチェ(0368750791)
地図
東京都中央区日本橋2-16-3 ブリリアンビル 1F